【書評/読書感想】能力の成長　加藤 洋平著

スキルはどう伸びるのか？
スキルはどう伸ばすのか？

今日紹介する本は
成人発達理論による 能力の成長
~ダイナミックスキル理論の実践的活用法～

ジャンル

専門書　になります。

本書は『発達心理学』の理論を教えながら、理論だけではない実践も主体においた１冊になります。
この本が取り扱う「ダイナミックスキル理論」とは能力開発に応用することができる重要な洞察を含む実践的な理論です。
実践することを目的においているため、理論と言っても身構える必要はなく、非常に読みやすく整理されているので、ちょっと心理学の本を読んだことある人はスラスラ読めると思います。

著者

加藤　洋平

職業/経歴

知性発達科学者(フローニンゲン大学)/人材開発コンサルタント

著書：『なぜ部下とうまくいかないのか「自他変革」の心理学』など
著者運営サイト:
https://www.yoheikato-integraldevelopment.com/

あらすじ

能力の成長プロセスやメカニズムをどれほど知っているのか　「本書：序章」より

本書の特徴

この本は、これまで暗黙裡に了解されていた上達の法則を、きちんと分析整理して、ひとつの方法論として解説してくれる１冊です。

心理学の科学的知見からの上達の法則の紹介しつつ、その法則を確認してきた著者の経験があるため、「理論だけではない、実践できる上達の法則・方法論」を学ぶことができます。

ぜひ読んでほしい人

本書は何かを身に付けたいと思っている人、習っている人にオススメです。

また、誰かを育成したいと考えている人にもオススメです。

本書の最大の特徴を語ると

『成長レシピ』

にあると思います。
既存の本は理論を紹介して終わり、となりがちです。しかし、本書は「成長レシピ」と言って「理論の理解を深めて、具体的に実践するワーク」が載っています。

ですので、読んだことの理解を深める、実践で活用する方法を具体的に確かめることができます。

また、本書は『要点まとめ』が充実しています。各章ごとではなく、『各見出しごと』に要点まとめがあります。メモを取る必要が全く無いくらいです（笑）

再読という面でも適している良書だと思います。

感想

この本を読むきっかけは『タイトル』とパラっと見た感じの『読みやすさ』にありました。

本書は分厚いので、パッと見は読むのに苦労が必要に見えます。しかし、要点まとめが充実していて、あまり苦を感じずに読むことができました。

私たちが薄々感じていたり、疑問に思っていることを言語化してくれるので読んでて面白かったです。

例えば、こんな疑問が解けます

成長のプロセス、メカニズムが整理されているので読みやすくもあり、内容も厚さの分、重厚なので、読みごたえもあります。
私もまだまだ理解不足なところがたくさんあります（笑）
ぜひ手元に置いて、何度も見返したい１冊になりました。

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