前回の話

第2話 料理ってめんどくない?いやいやクッキング!
あんまり続かなかった……

あれからこの本使ってどうかな?
クッキングできてる?



まあ、作りはしたよ……



なんか、濁した言い方するね。どんなの作ったの?



これだね





おお、美味しそうじゃん



たしかに美味しかった……
けど……



けど?



料理ってめんどくない?



おっと……



確かに本の料理は手順も分かりやすくて、簡単で作りやすかった……
けど、やってみて、準備も大変だし、片付けもめんどいなと感じてきて。
それに思ったほどうまく作れないし、ここに載っている本にあまり作ってみたい料理も少なくて……



なるほどね



だから、料理も結局4,5回作ってやめてしまった💦



うん、奏は料理しちゃってるね。
料理しちゃダメだよ、クッキングしなきゃ
え、クッキング……?



え、クッキング?
クッキングって結局、何?
料理と意味は一緒でしょ?



いやいや、これがまた違うんだな~



え、そうなの?



例えば、
『私は今日料理するぞ~』より『ミーは今日、クッキングするぞ~』の方が軽くない?



ミーはずるい(笑)
けど、後者の方が軽いな。
でも、それが何?



いやいや、それが違うんだな~
言葉って結構大事でね、意味が同じでも印象が違うだけで全然違うのさ。
奏ってさ、『料理』って聞くと、しっかり作らなきゃってどこかで思ってるでしょ?



言われてみれば……
だって、料理するからにはできあいのものは違うようにしたいじゃん



そう、それ!
料理って言うとどうしてもそのイメージがつくんだよね。
だから、めんどい、やりたくないに繋がるんだよね



じゃあ、クッキングって言ったらできるようになるわけ?



いやいや、それも違うんだな~
『料理することをクッキングって言う』のは料理を軽く考えるためのあくまで入り口に過ぎないさ
だから、今から『クッキング』について説明するね!
ツクリエル式『クッキング』



僕の言うクッキングとはこういうことだね
ツクリエル式「クッキング」
- とりま、手を少し加えて入れば良い ※キッチンに立って何か作業すれば何でもOK
ex.フライパンで焼くだけの調理済み料理、魚をフライパンで焼く、具材を切って入れるだけのレンチン料理、野菜切るだけのサラダ - 今食べたいものを作る ※栄養価は一旦気にしない
ex.ネットで簡単に作れそうな料理を探して作る - 楽することを惜しまない
ex. カット野菜、便利道具、出来合いの調味料(Cookdoなど) - 切り方に拘らない。簡単な料理を恥じない
- 洗い物をなるべく減らす
ex.使う具材・調理器具を減らす、調理工程が少ない料理にする - オリジナル料理を目指す必要は無い
- 完全な出来合いなものを買う頻度を減らす ※副菜とするのは良い
ex.カップ麺、インスタント、冷凍食品、惣菜
核心「とにかく手を加えて、美味しければそれで良し。あと、簡単だとなお良い」



え、こんなんでいいの?
でも、こんなの誰でもできない?



だから、良いんじゃん
奏は初心者でしょ?



まあ、そうだけど



それで今まで料理好きというわけでもない。
なら、入り口は想像以上に易しい方が良いんだよ。
この最初が上手くできなから、つまづいてしまう。
そうして、面白くない、苦手だと決めつけてやめてしまうわけさ。
だから、神様も『初めが半分だ』っておっしゃるわけだよ



たしかに……
なんか、いつの間にか、もっと良くやらなきゃって思ってた



うん、それに気づいたことが大きいね!
これが以前話した
「作ること」の核心(コツ、楽しさ など)が学べる
ということの一端だね
改めて、良いところを挙げるとこんな感じだね。
クッキングの良いところ 一例
- 食費が安くなる
- 食べたいものが食べれる
- 食材や地域に詳しくなる
- 人に振舞って、喜ばせることができる
- 「作ること」の核心(コツ、楽しさ など)が学べる



この良いところって「クッキング」を「料理」に置き換え無くても、さっき言った「クッキング」でもできるんだよね。
たぶん、奏は人に振舞えるような『凝ったもの』を目指していたんじゃないかな?



そうだね、そういうもの作れたら良いな~と思ってた。
ツクリエルをぎゃふんと言わせたかったし(笑)



その気概は良いね(笑)
けど、誰かに振舞う点において、本当に凝ったものである必要ってあるのかな?



え、そうじゃない?



いやいや~
料理って作ってくれるだけで、嬉しいじゃない?
たとえ、簡単なものだったとしても、誰でもできるものだったとしても、誰かが自分のために美味しいものを作ってくれたら、嬉しいでしょ?



たしかに。
誰かが俺のために作ってくれたっと考えるだけで嬉しいな。
もちろん、味はあるけど(笑)



そうそう。
料理を凝ることは料理の核心じゃないんだよね。
料理はまず、美味しければ良いのさ(笑)
改めて、クッキングスタート!



だから、クッキングってわけか



そう。
僕の言うクッキングっていわば「自分の手で何でもよいから手を加えて、美味しければそれで良し」っていう姿勢だね。
食べたいものを作りたいように作る、簡単に作る、シンプルにそれだけ。



なるほどね。
料理……いや、クッキングならいけるかも。



でしょ、これなら簡単(笑)
それに、「料理」をするにしても、料理本から始めようとすると、その中でしか料理が作れないし、本を開いてメニューを探して、具材を買って作る必要があるから心理的なハードルが上がるんだよね



俺、完全にそれだった……
なんだか、ツクリエルがいなくてもできるって傲慢になっていたかも……



でも、こういう大事なことを分かったのも奏が自ら実践したから分かったことだよね。
いつも通り、僕の言うままにやってたら得られなかった学びだね!



たしかに、そうだな。
ありがとう、ツクリエル。
でも、こんなに簡単なのにクッキングって挑戦になるの?



いやいや~それがなるんだな。
「クッキング」の味も奥深いよ~
じゃあ、次回からは料理……ならぬ、クッキングを実際にやってみて、楽しんでみよう!



分かった!



……そういえば、今日ツクリエルに『いやいや』って何回言われたんだろ(笑)
次話
Coming Soon….
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